遅々としてはかどらないながらも,帰国のための荷造りを始めている。先日の日本出張の時には,2006年直木賞作品の文庫版が出ていたので,それを買ってきて読んだりと,すこし最近の日本の様子を意識してみたりしている。
日本を離れるまでに,とうとう携帯電話を持たず,タイに来てからようやくシンプルなNOKIAのプリペイド携帯を持った。その後,を使うSMSを使うようになり,今は日本語版がインストールされたNOKIAを持ち,e-mailにもインタネットにもアクセスするようになったが,世界でも特異的で高機能だという日本の携帯電話は,一対どんなものか,想像もつかない。どの会社,どの機種を選ぶか,これから事前調査が必要である。
携帯電話なら,ネットで調べればよいとして,日常生活の感覚はどうだろう。先日
勝って買ってきて読んでいるのが,北尾トロ氏の「キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか」。
最近の陪審員制度にもつながる,裁判傍聴記の本も面白いフリーライターの著作。そんなタイトルの本が,日本帰国リハビリに役にたつか?と疑問を唱えても,著者が腹を立てることは無いだろう。しかし実際,この本を読んでいて,日本に帰ったら,それが日本の常識というおかしなこともあるのだと思った。本当は日本を出るときにすでに,そうだったはずだが,今,意識してみるとおかしなこと,といったら良いだろうか。
いい年をした,おじさんが,日本で子供に声をかけたら無視される。おかしな他人と警戒されて逃げられる。「知らない人についていくな」はいつしが「知らない人と話をするな」になっていた,という話。
タイでは,お兄さんもお姉さんも,おじさんもおばさんも子供好き。子供がいると直ぐに”かまい”始める。異常な人間による子供への性犯罪も少なくないタイだが,知らない大人を見たら犯罪者と思え,という風潮は無い。
カメラを持っていると,とってくれとせがむ子供。カメラを向けるとポーズを取ってくれる子供には日本ではもう会えないのだろうか。そういえば,アラーキー師の散歩の本でも,カメラを向けたら,子供たちが顔を隠してしまう話があった。
Bangkok 2009, Olympus Pen F, Zuiko 50mm f1.4