タイに住んでみると

現在はタイを離れているので,タイに居た経験から考えたことなどを時々書いています。また,タイに行く機会があれば生の情報もアップしたいと思います。

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カンヌからの吉報

悪いこと続きだったタイだったが,カンヌ映画祭でタイ人アピチャッポン監督の作品が最高賞を受賞したという明るいニュースがあった。
タイの映画のレベルは,実はなかなか高いという評判があるらしい。最近では,アクション系の作品は海外でもヒットした。
ホラー映画の怖さもなかなかすごいので, タイにいる間ほとんどタイのホラー映画は見なかった。いや怖くて見られなかった。

テレビでは毎晩,ワンパターンの演技とストーリーのsoap operaが放映されていて,それは人気があるのだが,こちらも,とても見ていられなかった。こんな番組が好きで見ていれば,もう少しタイ語を覚えられたかもしれないのだけれど。

映画とテレビのドラマではずいぶん違う。

しかし,今回受賞した作品の監督は,たしかタイではほとんど人気はなかったと思う。以前にもカンヌ(もしくは他の有名な国際映画祭)で何か受賞していたと思うが,その時に,英字新聞で,タイ人はこれをもっと誇りに思うべきだし,彼の作品のようなシリアスな映画作品をもっと見てを評価すべきということが書かれていたような記憶がある。
大体の人はシリアスなものが苦手なようである。タイらしい。
そういう自分も,その作品の上映館をさがして見にいくということもなかったので,他人のことをとやかくは言えない。

海外での評価の高い映画作品,映画監督が,自国ではあまり評価されていなかったりするといのは,
どこか,身近なところで聞いた話のような。









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バンコク復興へ思うこと

バンコクは、一応の落ち着きを取り戻したようでよかった。

この数日、バンコクの状況が気になって、またそれについての報道や、人のもの言いが気になって、少し興奮状態だった。
私は、自分をタクシン派とも現政権派とも思っていないが、タクシンとその支持者の動きを、手放しで「民主主義」と呼ぶマスコミ、特にNEWSWEEKの記事を書いたような人たちの意見にはかなりの違和感を覚えている。

タイには、タイの歴史、事情がありその中で彼らの選択があると思うのだ。この話は、してもきりがないし、意見なので、色々な見方があるのは当然なのでここまでにしたい。

ただ、はっきりと思っているのは、今回の出来事は、タイの社会にタイの人たち自身での大きな変化が必要であるを示していると行く事だ。多分、多くの人がそれに気づいている。でも、同時に多くの人はそれを持続して考える事ができない。明日の生活が、以前と同じようになればすぐに忘れてしまう。しかし、すぐ同じ生活に戻るなら、同じ問題は、そう遠くない未来に起こるだろう。

今日届いた、バンコクの元同僚からのメールにあった。清掃作業のボランティアに集まる、タイの人たちにはじめはこみ上げる熱いものを感じた。ところが、そのボランティアの様子は、記念写真を撮りながら楽しむ、これまでの様子だった。クーデターの後に、戦車の脇に行き、兵士と記念写真を撮っていたのと同じ様子だ。
この人たちは、今回の出来事をどうとらえているのだろう。すくなくとも外国人にとっては、とても大きく、深刻な出来事であるのだが。

タイの速やかな復興を望む。でも、この事をタイの人が真剣に顧みるだけの影響が残る必要もあるのではと思ってしまう。

ああ、やっぱりタイの事から離れられないな。





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何度も考えてしまう。

昨日からの、バンコクの報道には、本当にショックを受けている。

伊勢丹も入っていたセントラル・ワールドは警察病院の向かい、警察本部と目と鼻の先である。
こんな場所で、破壊、放火し放題、消火活動もなし。ただビルが焼けていく。

伊勢丹に、ほんの数ヶ月前に日本食レストランが何件も新規オープンして、伊勢丹デパートとあわせて日本人のための買い物場所であり、タイ人が日本に触れる場所としても、もっともっとにぎわうと期待されていた。

海外でビジネスをするには、リスクがあるのは当然だろう。それは承知の上で店を準備しただろう。しかし、こんな形で店を失うことは、タイで出店する際には、万が一ぐらいの率でしか考えていなかっただろう。

タイでは、自分の財産は全く守ってもらえないという現実。暴徒もを止める力も、火を食い止める力も期待できない。

こんな様子を見て、例えば引退後にタイで過ごすロングステイの立場で考えたら、こんな国でマンションを買い、暮らしの拠点を移す気になるだろうか。タイの政府は、外国人のロングステイを呼び込みたいと考えて来た。

ビジネスで関わっている人たちはどう思うのだろう。
少なくとも、私自身、仕事でこれからタイとどうかかわっていくのか。今回の状況はとても重い意味がある。
そして、この先の様子が大変気になるし、重要だ。

タイの国は、タイ人のものであり、タイ人自身が決めること。でも、タイとどういう関係を持っていくか、それを決めるのは外国人。タイらしくても、外国人も理解、受け入れることのできる、解決の方向を見つけてほしい。

。。。人の命やおおきな財産が失われていく中で、ちょっと不謹慎だが、セントラルワールドには、修理中のステレオ・アンプがまだ預けてあった。営業を再開したら知人に引き取りにいってもらうつもりだった。もう焼けてしまったかもしれない。

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強制排除は完了しても,事態はむしろ悪く

ついに,ようやくだろうか,赤服デモの強制排除が行われた。
今日は,ついにtwitterまで覗いて,事態の推移を見ずにいられなかった。

現在,ヤフーには楽観的な見出しが載っているが,事態はむしろ反対のようだ。
あちこちで,散らばった赤服暴徒がデパートやテレビ局まで放火して回っている。
警察や消防など機能していない。消火しようとする市民も暴徒に襲われたという情報もあるらしい。

今日の様子は,タイにとって,とても大きな影響を持つことになるかもしれない。

中央の集会場所を排除された「デモ」グループは,完全に暴徒と化し,破壊行為に走っている。富の集まる場所,豊かな人の集まる場所を狙っている。そして,一般の市民は,これらの人間が恐ろしくて,身をひそめ,警察も機能しない。

タイにいれば,日本と比べて,どれだけ貧富の差が激しいか。決して,優秀な人間,努力をする人間にチャンスのない国ではないが,恵まれるものとそうでない者との差は大きいかと感じた。バンコクと地方,それもちょうど裕福なものと貧しいもののような差があった。それでも,タイ人の中には,決して豊かでなくとも,つつましく,優しく生きるという精神があったはずだ。
経済的に豊かになっていくなかでも,その精神は,「国の父」の導くお教えとして,タイ人を一つにするために,繰り返し説かれてきた。


しかし,今回の事態は,経済的に豊かになる中で,広がった貧富の差が,もう抑えきれないレベルになり,経済が発達しもう中進国とも言われるようになったタイが,依然として教育が行き渡らず,ルールも人の権利も尊重されない,社会的な発展が遅れたままの国であることを,明確に示してしまった。

近くで,怒りをあらわにしたタイ人を,同じタイ人が,もうなだめることも,制止することもできない。
少し豊かな人と,そうでない人はあまりにも違うタイ人になってしまったのではないか。
もう,精神に訴えても,きっとこの国は治まらない。

こんな様子を見ると,いままでのタイのから,「マイペンライの国だから,まあ,なんとなくうまくやっていくよ。」「タイだから,そう危ないことにはならないよ」 とはもう言えないくらい,タイにある歪が大きくなっていると思ってしまう。








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買い物の写真

タイのメディアからタクシンが,先週土曜日にパリのルイヴィトンで買い物をしていたという写真が流れている。

タクシンの評判を落と意図があってのことだろうから,すぐには信じられないが。
これが本当であれば,吐き気をもよおすほどの,気分の悪さである。

外から,デモを煽り,貧しい市民が,こどもまで命の危険にさらして,座り込んでいる。そして,彼ら自身がほかの市民の暮らしと命を危険にさらしている。

そんなときに,自分はのうのうと,高級ブランドショップで買い物をしているのか。
これが本当なら,貧乏人なら安い金で買えると,貧しい田舎に眼をつけて,金をばらまいただけなのがタクシンの姿ということを表している。
本当に,タクシンは,ただその程度の人間なのか。そうだとしたら,タイにとって彼の出現は何と不幸なことだ。

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事態の悪化するバンコクのこと考える

事態が収まる気配はなく,どんどん悪くなっているようだ。

日に何度もニュースのページを開けては,溜息をつく。

今年の夏に予定していた,タイでの行事はキャンセル。延期しても予測がつきにくいので,今年はタイ以外の国を選ぶことになりそう。タイから新しい職場に来て,タイとのつながりで,期待されていた部分もあるはずなので,私の立場にもマイナスの影響だ(これは深刻なほどの影響ではないが)。

つい1月半ほど前まで住んでいた地区も,戦闘状態の地区にほぼ掛ってしまった。馴染みの建物が背景に黒煙が上がる様子が映し出されている。騒乱の様子は,一部の場所をクローズアップしてより激しく見せていることは知っているが,馴染み場所があちこちでひどい事態になっている。

宿泊客が地下へ避難する騒ぎになったホテルは,数ヶ月前に仕事で重要なイベントを開いた場所だ。タイの食材で,日本でも美味しい店といえるほどの和食を出してくれるシーロム・タニヤあたりの店はどうしているのだろう。よくかよったパブのバンドのメンバーもステージで地道に稼ぐしかないだろうに,どうしているだろう。友人,知人の安否はそれほど心配しなくても大丈夫とは思うのだが,私がバンコクにいる間には経験しなかった緊張を感じているだろう。

タイでは人の命は安い。たぶん,その人の持っているお金やそれを稼ぐ力,権力にもよるかもしれない。ともかく,庶民の命は安い。安く扱われる。
35人の死者。大変な数字といえば,大変な数字。しかし,タイ正月の数日間で300人以上,数年前まで500人以上 の交通事故者がでても,対策はろくにとられてこなかった。
自分の利益の為に背後で市民を煽る連中からすると,市民の命はタダ同然に安いはずだ。政府を非難するために,人の死を利用するだけ。もし,本当に命を重いと感じれば,小さな子供や母親まで危険な場所にとどまらせるはずがない。
軍隊がどれだけ実弾を使っているかわからないが,タイの場合,国軍は実質政府の命令系統で,厳密に動くわけではなく,政府の方針通り動くかどうか分からない。撃ち殺されたって不思議はない。

タイ人自身が認識し恐れる,「意地になりだすと一歩も引けない,そして切れると凶暴性をむき出しにする」という性格が丸だしになったような状態だ。「ほほえみの国」タイで,いろいろな「笑顔」が発達したのは,こういう事態を避け,緊張状態を避けるための「社会の知恵」なのだという話を何度も聞いた。
アピシットは,一度引く構えを見せた。赤服幹部もそれに応じる様子を見せた。しかし,赤服の過激派は引かないと主張した。どちらが,その邪魔な過激派の少将を狙撃したのかは分からないが,過激派少将の排除も,もう手遅れだ。ほかの国から見れば,あの少将は難癖を付けて身柄を拘束する手が有ったと思うのだが,狙撃するしか手はなかったのか。邪魔者は居なくなっても,火種はくすぶるばかりだ。

一部に,バンコクは報道されるような危険な場所ではないとウェブサイトで言っている人もいる。現在,実際にバンコクにいるわけではないが,今の状況はいつバンコクのあちらこちらが,本当に危険な状況になってもおかしくないと考えるべきだ。今までと違うのは,重火器を持った連中がかなり動きまわっていること。これだけ追い込まれて残っているデモのグループには暴れたい連中が多くいること。略奪,破壊行為が出始めていることはその証拠だろう。とらえた兵士を射殺したという事件も起こっている。

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選挙 or 占拠

相変わらず,一日に一度はタイの情勢を見ようとウェブサイトを開いている。

ついこの間まで居たから気になるだけでなく,これから先の仕事の予定にも大きく関わるのである。

デモのエスカレートを防ぐことには後手にまわったアピシット政権だが,民主主義を主張する資格などない赤服の暴力的な様子が何度も表にさらされ,政権を後押しする声も強くなった。そこで,どういう計算や裏交渉があったかわからないが,ともかく平和的にデモも議会も,選挙によって(占拠ではない)出直すという提案を出し,事態は前に進みそうに見えた。これまで,天の一声や力での制圧がなければ,大きな政治的混乱が収まらなかったタイで,このような形でことが前に進むなら,これからのタイにとって大きな意味をもつのではとも思い,すこし期待もした。

しかし,といおうか,やっぱり,といおうか。
まず,政治家について恩赦を適用して,現在選挙に出られない人を戻そうという話が出てきた,これには現政権の政治家のなかで問題になる人が多いので,現政権側を守ろうという意図でもあるらしい。いずれにしても,それでは,まったく旧態然とした政治家の争いで,選挙が終われば,また元の政治抗争の世界が出来上がるだけになりそうだ。

そして,それよりも前に,こんどはまた,あの黄色服が動き出しそうで,議会の解散を含む案自体を強く否定している。困ったことに,この黄色服は自分たちがタクシン追い出しに成功したのが,自分達の価値観が多くの国民に支持されているか,あるいはもっと尊大に,「我々が導くべき」であると信じているのである。
あの頃,バンコクにいて感じた空気は,強権化を進め,私腹を肥やすタクシンの横暴さに,タクシン追放を支持する人が多かったことで,それで,黄色服のデモが容認されていたということ。タクシン追放の結果を支持する人は多くても,空港を占拠したことと,それによる負の影響はトラウマというくらいすぐに想像する悪い出来事になっている。

他人の言うことには,全く耳を貸さず,話し合って折衷案に落とす気の全くない人たちが,他人の迷惑を顧みずに,民主主義を名乗り,あちらこちらに居座っている。赤服も黄服も似たものどうし。

しかし,どうにかこの事態を,これまでにあったような「リセット」ボタンを押すことなしで乗り越えてほしい。

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