タイに住んでみると

現在はタイを離れているので,タイに居た経験から考えたことなどを時々書いています。また,タイに行く機会があれば生の情報もアップしたいと思います。

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本葬

翌日は本葬だった。

午後1時に自宅から葬儀の行われる寺院へと移された。
彼女の場合,国立大学の教員で,王室から荼毘にふす為の火をいただくことができるのだそうだ。その火が届けられる時間から,葬儀の進行を考慮して葬儀の開始時間が時間が決められたとという。

葬儀は,お寺の中の火葬場に造られた祭壇を前に,ゆっくりと始まった。お通夜と同じように,楽団の演奏と読経が続き,最も近い人たちが棺桶の四隅に布を供えることから始まり,正面に一つお供えする形へと移った。
荼毘のための火を迎えた後,最後にゆったりとした歌が流れた。このときにはあらためて,涙をこらえきれない人が多くなった。後で聞いたら,夫が妻に送る言葉を綴った詩が,旋律に載せて歌われたのだそうだ。言葉がわからなても,美しい響きだった。

そして参列者全員が木の皮か葉で造られた白い花とコインを供えて,最後のお祈りをしてから,家族・親類に挨拶をして,しだいに人は帰っていった。

葬儀の間も,映像を見ているようで,またその中にいるようでもあった。
寺にいる犬が,僧侶の間近に座り込んだり,じゃれ回ったり。寺男が花輪を眺めながらうろうろしていたり。
どこか,日常のままの時間が入り込んで来て,悲しくつらい人の死も,生きている日常と途切れているようでいて,じつは一続きのような。そんな感覚をおぼえた。

彼女の残したいろいろなことは,続いていく。いたずらっこだった息子も,もう,すこし男らしい表情を見せてくれた。優しい夫はその息子をしっかりと育てる事を誓い。彼女の両親,兄弟も彼女の息子を守っていくだろう。
研究で経験した事も,すでに後輩に一生懸命伝えてくれていた事を知った。研究成果はすでに次の研究の為に生かされている。

本当にありがとうございました。
安らかに
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